解体~笑いを取りにいく者の性、笑化するビジネス~

日本人はお笑い属性の民族である。そう思い、色々考察を続けてきた。そして確信したのでここに発表する。なぜそう思うのか!?
 音楽の世界では、多くのジャンルが冷遇されてきている。いや、聞く前に形態で否定される事もある。長いのが、駄目。音だけのが、駄目。うるさいのが、駄目。暗いのが、駄目。古臭いのが、駄目。もはや音楽だけに聞く耳持たずというやつだ。
 ところがお笑いの世界はどうだろう、売れっ子(=知識の少なさを象徴するようで悪いが、1ヶ月に1回はTVで必ず見る)、たとえばダチョウ倶楽部。音楽で言えばあれなんて典型的なブルースバンドと言える。オールドスタイルでコテコテ、典型を重ねることで観客を沸かす、まさに白髪老紳士スタイル。音楽じゃマニアにしか受けない。

他にも軽くあげると、
明石家さんまヘビーメタル ビートたけし=初期パンク
タモリフュージョン ダウンタウンスラッシュメタル
とんねるず=ギターロック ウッチャンナンチャン=POP
爆笑問題=ハードロック 浅草キッド=ヒップホップ
猫ひろし=ハードコア 江頭2:50=グラインド

こんなところだろう。あくまでこの考えは妄想ではあるが、このように多岐にわたるジャンルの猛者たちがTVに集う、音楽の世界ではありえない、恐ろしい事である。だがはっきりとお笑いの世界では成立しているのである。家族全員が見ているブラウン管の前に彼らはしょっちゅう姿を見せるのである。だから前述したように「日本人はお笑い属性の民族である」と私は明言するのである。以上で締めさせていただく。