5/10-5/16(意味のない詩)

繰り返される日常の多元化構造の中で、埋没していく個人の形成。
自己という化身にとらわれて、救いを求めるよう、よりどころは上塗りされていく。
正体見破ったりと我をみて我を模倣する。像の正体はピントのずれた仮想。
徘徊する言霊は言語化される前に、自分の手首、もはや心の臓すらもけむに巻いていく。
頭の中でうずまく殺し屋が、いつも自分自身を狙っている。
撃たれ、横たわる数多の肉体は、いつしか虚偽も真実も覆い隠し、ただ肉体があるという事実だけが厳然と積みあがる。それが「ここ」であり、「そこ」。
そう戯言、ああ戯言。