日系エンターティメント

 ものまねタレントのコロッケさんが芸能生活25周年を迎えた。おめでとうございます。彼は第1線で活躍し続け、ものまねの新境地を切り開いたイノベーターだ。僕も彼を見て育った。かなり彼には楽しませてもらった。そうその楽しませる精神、そうそれこそがエンターティナーなんだなと。
 一流かつ長年人気のある人物はこの辺をよくわきまえている。硬も柔もできるのだ。しかしこのバランスを常に意識しなければ、妙に説教くさくなってしまうか、はたまたただの悪ふざけになってしまう。いわゆる一発屋になってしまうか、すごい偏狭な形になってしまうんだよね。
 音楽の世界で言えばサザンオールスターズなんてのはこのバランス感覚が絶妙にうまい連中なんだろう。コテコテのブルースを歌ったかと思えば、マンP。曲はやっつけじゃないし、いやすごいね。
 仲良くさせてもらっているSEA DRAGONのKENさんともよく話しているが、ものすごく重要な事だと思う。彼のバンドもエンターティメントしてます。菅原文太のカバーから渋いロカビリーナンバーまでやります。
 何か訴えたいことがあり、それのみを伝えたいなら活動家の方が有用だ。そして悪ふざけしたいだけなら酒飲み、歌いなさい。結局そのバランス感覚、それが僕らが音楽する重要な課題なんだろう。