2つ選ぶとしたら

 好きなアーティスト(音楽)で僕がこの質問をされたら、間違いなく「パンテラ」と「ピンク・フロイド」と答えるだろう。この両バンドは僕に多大なる影響を与えてくれた。前者は初期衝動を、後者は考えの深化を促してくれた。全く違った毛色っていうのも僕らしくていい。
 これと同じ質問を映画でするならば「東京物語」と「時計じかけのオレンジ」である。これも僕らしく全く違う毛色である。音楽好きは多分僕のページという事で、多いと思うんで省かせてもらいますが、映画はそれぞれストーリーを抜粋にて説明させてもらいます。興味があったらぜひ見てください。

東京物語尾道に住む平山周吉70歳と、とみ67歳が、東京で暮らす子供たちの所へ旅をする話です。東京で病院を営んでいる長男幸一夫婦や美容院をやっている長女志げ、戦死した次男昌二の未亡人で28才の紀子の所に遊びに行きます。しかし子供たちはそれぞれの生活、仕事を持っており、なかなか老夫婦の面倒を見ることができません。唯一東京見物につきあってくれたのは血のつながりのない戦死した次男昌二の未亡人紀子でした。それでも二人は元気で働いていている子供たちを見て安心して東京を去ります。そして、ラストには悲しい結末が...。

時計じかけのオレンジ」麻薬、暴力、盗み、暴行など、を繰り返す近未来の不良グループ。リーダーであるアレックスは、ある盗みの最中に仲間の裏切りにより捕まった。その服役中に、悪人を善人に変える奇妙な洗脳実験を受け、暴力に対して無抵抗な人間となって娑婆に戻される。そして、そんな彼を待っていたのは、かつて自分が暴力の対象にしていた者たちからのすさまじい報復だった。

前者は小津安次郎監督作品、後者はキューブリック監督作品。どちらも言わずと知れた名匠ですね。
 それぞれの作品に関する感想は前者「静」。あの空気感、日常に潜む物憂げさ、小津マジックといわれる映像作り。人生感じさせる作品。
後者「動」。騒がしく過ぎていく狂気の世界。ポップな映像が底知れぬ怖さを感じさせます。天才的な監督最高のポップで残酷な狂気の作品。

 そんな感じです。どぞどぞ、機会があったら見ちゃってください。