加速化する社会

 JR福知山線脱線事故。原因はスピード、そして急ブレーキにあったらしいですね。改めて被害者の皆さんのご冥福をお祈りします。
 慌てれば大惨事になる、それはどんな事象でも世の常だ。あせればあせるほど周りは見えなくなるし、人のやさしさをフイにしてしまう。この前、切符を切られたばかりの僕が言っても説得力に欠けるかもしれないが、年間数百万におよぶ交通事故は減らないし、あせりによって起きる今回のような大惨事は常に横たわっている。悪い事が起きないのはたまたまなだけで常にある。例えればあせりはロシアンルーレットの弾数を自ら増やしているようなものなのだ。あせりは何も生まない。出来の悪い、あるいは被害を及ぼす悪魔を作り出すだけだ。
 直接的ではないが受験戦争だってそう。必死で詰め込み、たどりついた後は何もなし。僕はちょっと前まで大学生だったが単位をとろうとする気持ちのやつはいっぱいいたが、ゆっくりと自分に取り込もうとするやつはほとんどいなかった。それはずっと続いてきた学生生活から学んだ方法なんだろう。
「要領よくやれ、そしてほどほどにすごせ。」
 促成栽培では人間は育たないし、印象に残らない。つまり軽く薄い味になってしまうのだ。僕は泥だらけでもいい、人生80年スパンで長く考え、好き嫌いがはっきり分かれる個性の強い濃い味を出したい。では最後にあるカメラマンの言葉を載せて締めとしよう。
「わたしは高速道路に乗らない。ゆっくり流れる景色の中にある小さなタンポポを見逃してしまうからだ。」
 やや散文的になってしまったが結局は全てにおいてあせりは禁物という事。身の安全のためにも、人間熟成のためにもー。
P.S すいませんいろいろな都合により月曜日か火曜日まで自覚脳はお休みになります。だいぶロングになりますが見捨てないで!!