実験室

 音楽ってのは所詮自然発生的に生まれるものだ。その偶発性から生まれる音の塊は時に快感だったり、不快だったりする。だから音楽の真髄は有機的な空間を作り出す事にこそ意義があるのだ。工場の機械音、田植えの掛け声、はたまた町の喧騒。そこになにかを感じる事ができれば、それすなわち音楽である。
 いわゆる見せるための音楽が生まれて以来、みな色々と考えるようになった。いや考えざるを得なくなったともいえる。まったく売れていない、というより誰が見てるんだろうと思える瞬間さえもある僕の音楽でさえやはり他人に見せるという事を考えている。本能だけではクリアできるものではない。むしろそれこそが正解だと思う。その割合を本能6:理性4ぐらいまでにセーブできれば立派な売れない音楽の完成だ。
 しかしこれを本能8:理性2ぐらいにできればいったいどんな空間が生まれるのだろう。そんな実験を明日しようと思う。スタジオ初体験のほんと僕以上に音楽に無知な友達をむりやりボーカルに据え、好きに歌わせてみる。僕も好きに弾いてみる。あと他にはドラム経験なしの友達にマレット一本持たせ、僕とギターの友達でちょっとぐしゃぐしゃにしてみようと思う。いったいどうなるかすごい楽しみだ。許可が下りて、面白いとこあったらホームページに音アップするかもしれません。プレッシャーもありますが、有機的な空間になるように楽しんできます。では!!